吹田市 摂津市 北摂で注文住宅・リフォームのオギ建設です。
これからお家を探そうと思っておられる方にとって、本当に良い家なのかを判断するためには数値化された住宅性能を確認することがとても大切になってきます。
住宅の性能を表すなかで重要視されるべきはC値(すき間相当面積)と言われています。C値とは住宅のすき間を数値化したもので、1棟1棟どれだけ丁寧な工事ですき間なく家づくりをしているか?と言ったことを見ることができます。
単位は cm2/m2
床面積1㎡あたり?cm2のすき間があるかを表し、100㎡(約30坪)のお家でC値5 cm2/m2 なら合計500㎠のすき間があいているということを示しています。
いまだ気密測定をせずに引き渡しを行っている会社も多く、失敗しない家づくりを目指したい方は全棟に対して気密測定を行なっているか注意してください。
最後にオギ建設のC値をはじめUA値のデータを公表しています。
ぜひ、最後までご覧になってください。
住宅にすき間があると何が問題なのだろう?
『ぜん息とアトピーが治る家』(幻冬舎ルネッサンス新書・前橋工科大学 三田村准教授共著)では
・微粒子濃度の計測結果、気密性に配慮していない一般的な住宅では、直径2マイクロメートル程度の粒子の濃度は,室内と屋外でそれほど大きく変わらないという結果に。
サッシやドアを閉めきっても、気密性の低い一般住宅ではすき間から自然に外気が流入し、室内と屋外で同じ程度の微粒子濃度になっていることが紹介されています。PM2.5は肺の奥深くにまで入り込み、ぜんそくや気管支炎などの呼吸器系疾患や循環器系疾患などのリスクを上昇させるとのこと。
気密性を上げることはそれらの有害な粒子からを室内を守る役割を持っています。
気密性が低い家ではPM2.5の他にも侵入してくる
すき間から住宅内にPM2.5以外にも侵入してくるもの
・空気(漏気)
すき間から空気が入ってくることで計画換気が十分にできなくなると言われています。こちらは後で詳しく説明します。
・夏季の冷房効率を下げる夏の熱気
・冬季の暖房効率を下げる冬の冷気
またすき間から熱気や冷気の侵入を許すことでエアコンなどの冷暖房効率を下げてしまい、光熱費を引き上げてしまいます。
それだけではなく、冬場、部屋の下の方にある冷たい空気の流れ(コールドドラフト現象)も引き起こすため靴下をはいた生活になるかもしれません。
断熱性と深く関係するのがこの点です。
オギ建設の断熱性についてはこちらをご参照ください。
関連記事:大阪でHEAT20 G2 レベルの高性能住宅を建てたい方へ|光熱費・健康を考えたら標準仕様で抜群の温熱環境
・湿気
湿気とは水蒸気、一言でいえば気体の状態にある水で、水分子が自由に動きまれる状態です。
PM2.5ですら室内と屋外で同じ程度の微粒子濃度になるのですから、もっと小さい水分子は自由に室内に侵入してしまいます。
・害虫
これは説明しなくても良いですね。
窓が開いていなくてどこからか侵入してくる黒い奴らなど
高気密住宅では外気の侵入を防ぎ、室内環境を守る
高気密住宅ではPM2.5、空気(漏気)、熱気、冷気、湿気、害虫の侵入を防ぐ率がぐっと上がります。
高気密の住宅は室内の空気が外へ逃げにくく、冬の寒さや夏の暑さの影響を受けることも少なくなり、エアコンや暖房器具などを使用しても最低限の稼働で済むので、光熱費を削減され快適性がUPします。
また湿度が非常に高い日でも家中に侵入する湿度量を減らすことで部屋の中を健全な湿度量にコントロールしやすくなります。
そして害虫も、、。
気密性によって変わる実質の断熱性
気密性が違うことでまったく同じ仕様でも実質の断熱性は大きく変わってきます。
漏気による
・夏季の冷房効率を下げる夏の熱気
・冬季の暖房効率を下げる冬の冷気
低い気密住宅(一般住宅)では熱気や冷気が侵入することで数値通りの断熱性(UA値)を発揮できなくなってしまいます。
気密の低い家では実質の断熱性が下がってしまい、低い気密性の家でなんとか快適に暮らそうとすると余分な費用もかかってしまうということ。
高気密住宅には換気がセット|高気密のデメリットを解消
高気密住宅の良いところばかり話してきましたが、
注意する点もあって、気密性を上げることで外気の影響を少なくすることに成功すると、室内の環境も外気に逃がすことが自然にはしずらくなってしまうということ。
例えば、家の中でプレートで焼肉を焼いたとき、高気密住宅ではすき間がないため、自然と煙が逃げていくと言うことは難しくなってしまいます。
煙たくなってきたら窓を開けるか、換気扇をつけるなど換気されると思います。つまり、高気密住宅において『換気』はセットになります。
『換気』が不十分な高気密住宅では、室内汚染の温床になり、結露リスクを高め、ニオイがこもるなど、高気密住宅のメリットが裏返ってしまい、大きなデメリットになってしまいます。
計画換気は高気密住宅と相性抜群
建築基準法の改正(2003年7月1日施行)により、室内の換気が義務化されました。今の住宅には必ず換気設備がついていることを知っている方は多いと思います。
「24時間換気システム」
しかし、家全体を24時間(常時)換気することが義務付けられた法律だと勘違いされている住宅関係者も多いように思います。
義務化されたのは
住居の居室等 0.5回/h以上
上記以外(非居住等) 0.3回/h以上
上記のように換気量もしっかりと義務付けされている点に要注意です。
1時間に1回家中の空気の半分を入れ替えなければいけません。
この『換気』においても計画通り換気ができるようにするためには、気密性を上げることが重要になってきます。
気密性能が低ければ換気不十分になる可能性があること。
換気方法には3種類があり、住宅に利用されているのは給気も排気も機械で行う「第1種換気」と排気を機械で行い、給気を自然給気で行う「第3種換気」の2種類が使われている。
一般的にコストを抑えられる第3種換気を使用して換気量を調べた実験が(一財)建築環境・省エネルギー機構によって行われた結果が以下です。
右のグラフは気密によって換気効率が変わることが示しています。
自然給気を行なうはずの換気口から逆流(排気)が起きる現象が確認されている。
C値1.5㎠/㎡では温度差20℃から逆流
C値2.0㎠/㎡では温度差10℃から逆流
C値5.0㎠/㎡では温度差0℃で逆流
給気量も排気量も0㎥/hは完全に停滞を意味している。
ここで証明されたのはすき間からの漏気によって計画換気が阻害され、換気が十分にできなくなっているということ。
上の間取り図のように全ての箇所から漏気していれば全体の換気は出来ているかもしれないが、計画的な換気ができずに一部の居室では換気不足になっている可能性がある。
それが寝室なら、問題が発生し、苦しむ人が出てきたため法律で義務づけられた換気不十分の部屋で就寝しているかもしれない。すごく怖いことだと思いませんか?
・なんのフィルターを通さずに汚れた漏気で部屋を換気
・換気不足で室内で発生した汚れた空気が停滞
健康的な暮らしをおくれませんよね。
実際、喫煙率は下がっているのにも関わらず、気管・肺がん患者数は増えているそうです。
町で健康に暮らすためにはフィルターを通したキレイな空気を給気し、室内の汚れた空気を計画的な換気で排気することは絶対必要なものなのではないでしょうか?
「換気」にもグレード
断熱と換気と気密の関係|ベストバランス
健康で省エネな住宅にするためには断熱(UA値)+気密(C値)+換気の3つの性能を同時に高めることが大切です。
「断熱、気密、換気」
三位一体の向上で、より良い暮らしを過ごすことができます。
逆に言うと、どれか一つが欠けるとより良い暮らしができないとも言え、欠けた状態の家でどれだけデザインや間取りで良いものをつくっても、住み心地の悪い家になってしまうかもしれません。
断熱性のUA値、気密性のC値、換気のグレードを比較検討することがとても大切になってきます。
【まとめ】気密について
実は気密性がここまで大切だと言われ始めたのは比較的最近のことです。
多くのハウスメーカーや工務店が気密性には無関心でした。
(今なお、無関心な会社もありますが、、)
そのため、まだまだ一部のハウスメーカーや工務店では、高気密高断熱だとセールストークでは言われていても、実際は高気密になっていない住宅も多くあります。
気密性は仕様によって決まるのではなく、現場の施工で丁寧にすき間を無くしていくことによって気密性を取っていくものですから、下請け・孫請けに流すハウスメーカーや工場でつくって組み立てるハウスメーカーでは気密性を取りにくいといった理由もあるのだと言われています。実際に同じ材料、同じ仕様で建てられた住宅でも各お家では気密性は違います。1棟1棟気密測定を行なわなければ、そのお家の気密性能はわかりません。
ちゃんと良い家をつくれているのか?
気密測定の日はそんな気持ちで、望んでいます。
そして、引き渡し時に気密測定の証明書とともにしっかり良い家ができました。と全棟報告させていただいております。
オギ建設標準仕様は
・断熱性はHEAT20 G2以下、
・気密性は0.5以下、
・換気グレードは熱交換換気システム
これらの高い性能の上で、デザイン・間取りにこだわった家づくりをしていきましょう。
毎月見学会を行っていますので、オギ建設の家づくりを体感しに来てください。