吹田市・摂津市・北摂で注文住宅をお考えなら上質デザイン住宅、注文住宅専門工務店のオギ建設

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  • 2025年7月30日

    夏はカビに要注意!あなたの家は大丈夫?見えない壁の中の恐怖「夏型結露」

    吹田市、摂津市、北摂エリアで耐震等級3+制振工法を採用した新築注文住宅をご提案しているオギ建設スタッフです。

    うだるような暑さが続く日本の夏。キンキンに冷えた飲み物が美味しい季節ですね。 氷を入れたグラスに冷たい飲み物を注ぐと、あっという間にグラスの表面にびっしりと水滴がつくのを目にしたことがあると思います。

    実はこの現象、 あなたの家、特に壁の中でも同じように起きている かもしれないとしたら…?

    今回は、夏の住まいに潜む見えない脅威、「夏型結露」についてお話しします。

     

     

     

     

     

    グラスの水滴が、家では「壁の中」で起きている?

     

    冷たい飲み物を入れたグラスの表面が結露するのは、空気中の暖かい水蒸気が冷たいグラスに触れて冷やされ、水に変わるからです。

    これと全く同じ原理が、夏の家でも起こっています。

     

    • ガンガンに効かせたエアコンで室内はひんやり
    • 外は太陽が照りつけ、高温多湿

     

    この大きな温度差と高い湿度によって、冷えたグラスと同じように、家そのものが結露を起こしてしまうのです。この、夏に発生する特有の結露を 「夏型結露」 と呼びます。

    しかし、グラスと家では決定的な違いがあります。 それは、結露が 「どこで発生するか」 です。

    グラスはガラス一枚ですが、家の壁は、外壁材、断熱材、柱、内壁の石膏ボードなど、複雑な層で構成されています。 夏型結露は、私たちの目に見えない 「壁の内部」 で、静かに、そして深刻に進行するのです。

     

     

     

    知られざる夏型結露の恐怖と、業界の課題

     

    「壁の中で結露が起きるなんて、大変じゃないか!」 そう思われるのが当然です。しかし、残念ながら、この夏型結露は現在の建築基準法では想定されておらず、対策が義務付けられていません。

     

    つまり、壁の中で結露が起きてカビだらけになっても、それは 「施工不良」とは見なされず、建築会社の責任が問われないケースがほとんど なのです。

    私たちオギ建設のような、住まいの性能に真摯に向き合う工務店は、この見過ごされがちなリスクに対して独自の対策を講じています。しかし、業界全体で見れば、夏型結露対策がしっかりと施されている家は、まだ一部と言わざるを得ないのが現状です。

    「うちは吹付断熱だから大丈夫ですよ」 という言葉を耳にすることもありますが、私たちは笑顔で聞き流すしかありません。連続気泡タイプの吹付断熱材が、まるでスポンジのように湿気を吸い込み、断熱材の内部がカビだらけになった悲惨な事例を、私たちは知っているからです。

     

     

    結露が家を蝕む。カビ、腐朽、そして害虫…

     

    壁の中の結露を放置すると、様々な問題を引き起こします。

     

    • カビの発生: 壁の中で発生したカビは、やがて室内にまで胞子を飛散させ、アレルギーやシックハウス症候群の原因となります。
    • 構造材の腐朽: 壁の中の湿気は、家の骨格である柱や土台といった木材を腐らせます。これにより、住宅の強度が著しく低下し、 地震に対する耐震性も損なわれてしまう のです。
    • 害虫の発生: 湿気を好むシロアリやダニなどの害虫を呼び寄せる原因にもなります。

     

    少し古いコンビニの窓ガラスが汗をかいていたり、外壁が黒ずんでいたりするのを見かけたことはありませんか?あれもまさに結露が原因です。建物全体が、常に湿気にさらされている状態なのです。

     

     

     

     

    夏にこそ真価が問われる家づくりを…

     

    小学生の理科で「飽和水蒸気量」について学んだことを覚えているでしょうか?空気が含んでいられる水分の量には限界があり、温度が下がるとその限界値も下がるため、余った水分が結露となって現れる。

    何気なく見ていたグラスの水滴は、住まいの健康と安全を考える上で非常に重要なヒントを与えてくれています。

     

    ぜひ一度、冷たい飲み物を入れたグラスを眺めながら、ご自身の住まいに思いを巡らせてみてください。「この水滴が、もし家の壁の中で起きていたら…」と。

    私たちは、冬の寒さ対策はもちろんのこと、夏の高温多湿な環境でも永く安心して快適に暮らせる、本当の意味で「強い家」を建てることが重要だと考えています。

    夏型結露から大切な住まいとご家族の健康を守るために。家づくりをお考えの際は、ぜひこの「見えない壁の中」にも目を向けてみてください。

     

     

  • 2025年7月21日

    木の温もりの中で育む、子どもたちの豊かな未来 -木育とESD

    吹田市、摂津市、北摂エリアで耐震等級3+制振工法を採用した新築注文住宅をご提案しているオギ建設スタッフです。
    皆様は万博へは行かれましたか?

     

    最近、お客様との会話の中で「万博、何度か行ったよ」というお話をよく耳にするようになりました。そんな中で話題になるのが、万博のシンボルでもある「大屋根リング」。

    実際に訪れた方からは、その圧倒的な大きさや独特の雰囲気に感動したという声が多く聞かれます。

    そして、驚くべきはその大屋根リングに使われている木材の約7割が国産材であるということ。あの巨大な構造体の7割を国産で賄ったというのは、本当に素晴らしいことですし、万博関係者はもちろんのこと、日本の木の業界全体の努力の賜物だと感じています。

     

     

     

     

    国産木材をふんだんに使った象徴的な建築。あの大きな木の構造体に触れたとき、私たちは自然の温もりや力強さ、そして人と木との深いつながりを改めて感じます。

    私たち工務店の仕事も、木と共にあります。そして今、「持続可能なかいはつのための教育/木と共に育つ」子どもたちの教育木育(もくいく)」が注目されています。

    今回は、木育の意味や研究事例を通じて、木のある子育ての価値をお伝えします。

     

    「木育」は平成16年から北海道で始まった取り組みであり、教育的な効果が研究されていますが、まだ一般的な概念とは言えないかもしれません。

     

     

     

    木育とは?

    「木育」とは、木に親しみ、木を活かし、木と共に生きることの大切さを学ぶ教育のことです。具体的に木に触れることで、子どもたちの成長に以下のような良い影響があると言われています。

     

    ・感性が育つ(木のあたたかさ、香り、手触りといった五感を通じた経験)

    ・想像力が広がる(木を使った自由な遊びや表現活動)

    ・主体性が育つ(自分で考え、手を動かす体験)

     

    これらは、子どもたちが成長していく上で非常に重要な土台となるそうです。

    特別なことをしなくても、私たちの身の回りには木育のヒントがたくさんあります。

     

    例えば、公園でドングリを拾う体験。そのドングリが、実はフローリングに使われることもあるナラやオークといった木の仲間であることを知るだけでも、木への興味が深まります。

    家で過ごす時間は、大人以上に子どもにとって長いものです。言葉だけでは伝えきれない何かを伝えるのに、木の存在は最適な役割を果たすかもしれません。

     

     

    保育・教育現場での木育

    全国の保育園や幼稚園では、木育が積極的に取り入れられています。
    木のブロックや丸太の椅子、木工などの五感を使った遊びを通して、子どもたちは自然と木に触れる機会を増やしています。

    非認知能力は、子どもたちの将来にとって非常に重要です。実際に、保育士の方々からは「木のある環境で、子どもたちが落ち着いて活動している」という声が多く聞かれるのだそうです。

     

     

     

    「子どものすこやかな発達と木育効果の可能性」

     

    ある保育園で行われた「木育プログラム」では、子どもたちに木のおもちゃや道具を使った自由遊びを2時間実施しました。その結果、子どもたちの表情が豊かになり、笑顔や発話が増加。親子の関係も深まり、アイコンタクトや関わりが活発化しました。子ども自身も、色彩・構成・表現の幅が広がるという変化が見られ、感情面・運動面・社会性の発達が促されたことが実証されています。

     

    https://cir.nii.ac.jp/crid/1523106604858094080

    https://www.hws-kyokai.or.jp/paper/120-2016-02-15-03-07-32/992-201201-4.html

     

     

     

    「子どものすこやかな発達と木育効果の可能性」

    研究からもわかるように、木に触れる体験は、子どもたちの心身の発達に木に触れる体験は、子どもたちの心身の発達に多くの良い影響を与えることが期待できそうです。

    また、木育は、乳幼児教育におけるESD(Education for Sustainable Development)、つまり持続可能な開発のための教育とも非常に相性が良いとされています。

     

     

     

    家づくりと木育

    家づくりは、子どもたちが木と触れ合い、その価値を学ぶ「木育」にとって絶好の機会です。例えば、建築の途中である上棟の際に、家の骨格となる木の構造に直接触れる体験は、子どもたちにとって忘れられない貴重な記憶となるでしょう。そして家が完成した後も、日常的に木の温もりを感じられるよう、床や壁、建具など、見える場所に木を取り入れたインテリアで仕上げることをお勧めします。

     

    大屋根リングで伝えようとした木の文化は、日本の暮らしの根幹にありました。そしてこれからも、木を大切にする心が、子どもたちの心を豊かに育てていくはずです。

    私たちオギ建設も、住宅を通して木の温もりを伝えながら、地域と家庭に寄り添う存在でありたいと願っています。

  • 2025年7月16日

    夏の室内熱中症、約4割が自宅で発生。エアコンだけでは防げない根本原因と対策とは?

    吹田市、摂津市、北摂エリアで耐震等級3+制振工法を採用した新築注文住宅をご提案しているオギ建設スタッフです。
    特に、ご自身での体温調節が難しい小さなお子様や、ご高齢のご家族と一緒にお住まいの方にこそ、知っていただきたい大切なお話です。

     

    うだるような暑さが続く日本の夏。「外出時さえ気をつければ、家にいる分には安心」…そう思っていませんか?実は今、その「お家」での熱中症が深刻な問題になっています。厚生労働省の統計では、熱中症で亡くなる方のうち、実に4割が住宅内で発生しているというデータもあるほど。

     

     

    https://www.jwa.or.jp/news/2020/05/9840/

     

    「きちんとエアコンを使っているのに、なぜ?」
    「エアコンの風が直接当たるのが不快で、つい消してしまう…」

    今回は、その根本的な原因と、家族の健康を守るための解決策としての「高性能な家」についてお話しします。

     

     

     

    エアコンを切った途端に感じる熱気。それ、”当たり前”じゃありません。

     

    • 「日中はエアコンが必須。でも、消した途端に部屋がモワッとする…」
    • 「冷房の風が直接当たって体がだるくなるから、タイマーで切ってしまう」
    • 「なんだかエアコンの効きが悪くて、夜中に何度も起きてしまう…」

     

    こうしたお悩み、実は多くのご家庭に共通するものです。特に「エアコンの気流が不快で消してしまう」という方は要注意。それは、家全体の性能が低く、”風”に頼らないと涼しさを感じられない空間になっている証拠だからです。

     

    性能の低い家は、例えるなら”穴の空いたクーラーボックス”のようなもの。いくら中で氷を効かせても、外の熱がどんどん入り込んできて、すぐにぬるくなってしまいます。これでは、エアコンを強力に、そして長時間稼働させ続けるしかありません。

    つまり、知らず知らずのうちに「暑さに弱い家」で、私たちは無理をしながら暮らしているのかもしれないのです。

     

     

     

     

    「涼しさ」の正体は、冷たい風ではありません

     

     

    高性能な住宅は、家全体が魔法瓶のように外の熱気から守られています。そのため、エアコン1台の穏やかな運転で、家中のすみずみまでが均一で快適な温度に保たれます。

    直接風に当たらなくても涼しい。廊下に出てもヒヤッとしない。そんな「温度のムラがない空間」こそが、本当の快適さです。身体への負担が少ないだけでなく、無駄な電気代も抑えられる、家計にも健康にもやさしい暮らしが実現します。

     

     

     

     

    家族を熱中症から守る「家づくり」3つの鉄則

    では、具体的にどのような家が「熱中症に強い家」なのでしょうか。ポイントは3つです。

     

    高い「断熱」性能

    夏は外の熱を、冬は冷気を家の中に入れない力です。国の省エネ基準をクリアするだけでなく、さらにその上を目指す断熱等級6、断熱等級7といった高性能な基準を満たすことで、外気温に左右されない快適な室内環境が手に入ります。

     

    高い「気密」性能

    断熱材の性能を最大限に引き出すため、家のすき間を徹底的になくします。これにより、魔法瓶の効果が確実なものとなり、冷暖房の効率が飛躍的にアップします。

     

    計画的な「換気」と「空調」設計

    高い気密性を保ちながら、新鮮な空気を常に入れ替える「計画換気」は不可欠です。さらに、その家の性能を最大限に活かせるよう、暮らしに合わせた最適な空調設計を行うことで、無駄なく快適な空間が完成します。

     

     

     

    論より体感。まずは「性能の違い」を肌で感じてみませんか?

    「言葉では分かっても、実際どれくらい違うの?」
    そう思われた方もいらっしゃるでしょう。

     

    ぜひ一度、その違いを”体感”しに、大阪南港にあるLIXILの体験型ショールーム「住まいスタジオ」へ足を運んでみてください。

    「住まいスタジオ」では、昔ながらの家から最新の高性能住宅まで、異なる性能の家が再現されており、真夏や真冬の室内環境を実際に”はしご”して比べることができます。

     

     

    同じ外気温、同じエアコンの設定温度なのに、片や汗が止まらず、片や心からリラックスできる。その衝撃的な違いを肌で感じることで、「家の性能」がどれほど暮らしの質を左右するかが、きっとお分かりいただけるはずです。
    (※ご見学は予約制となっておりますので、事前に公式サイト等でご予約ください。)

     

     

     

     

    暑さを我慢する毎日から、心から安心して過ごせる暮らしへ

    これからの家づくりは、「エアコンをつけ続けないと危険な家」から「エアコンに頼りすぎなくても、ずっと快適な家」へと変わっていきます。

    それは、熱中症のリスクから家族を守るだけでなく、未来の光熱費や医療費の節約にもつながる、賢い選択です。特に、ご自身で不調を訴えることが難しい小さなお子様や、身体の変化に気づきにくいご高齢の方にとって、住まいの環境は命に直結します。

     

    住まいは、家族の「命を守る器」。だからこそ、私たちはその性能にこだわり続けます。
    夏も快適に暮らせる家を調べてみませんか?

    大阪南港にあるLIXILの体験型ショールーム「住まいスタジオ」のご予約はオギ建設で受付しております。
    お気軽にご連絡ください。

     

    youtubeで住まいスタジオ-OSAKA-

     

  • 2025年7月2日

    酷暑を乗り越える「夏に強い家」とは? これからは夏対策が必要!

    吹田市、摂津市、北摂エリアで耐震等級3+制振工法を採用した新築注文住宅をご提案しているオギ建設スタッフです。

    今年の夏も、記録的な猛暑が予想されています。ラニーニャ現象がでてましたし、、
    近年、日本の夏は年々厳しさを増しており、地球温暖化の影響を肌で感じずにはいられません。

     

     

    30年前の猛暑日数 比較 

    東京新聞の記事(2023年掲載)によると、

    100年前の夏はこんなに涼しかった…東京の気温を「見える化」
    https://www.tokyo-np.co.jp/article/282145

     

    東京新聞の記事(2023年掲載)によると、1981年〜2000年と2023年の東京の気温を比較すると、明らかに「赤色」(高温)の日が増え、6月や9月にもその範囲が広がっていることがわかります。さらに、2024年の夏は2023年を上回る気温だったと報じられています。

     

     

    1981年-2000年

    2023年

     

     

     

    以下の「ShowYourStripes」のデータからもわかるように、特にこの5、6年の気温は異常なほど高く、1990年代と比較して1.5℃~2.0℃も上昇していることが示されています。

     

     

     

    このように過酷になっていく夏を快適に過ごすために、これからの住まいに何ができるのか、一緒に考えてみましょう。

     

     

    窓の性能を強化する

    政府が省エネ住宅で最も重視しているのは、実は「窓」だと言えるかもしれません。補助金制度も窓の改修に重点が置かれています。既存の住宅でも、窓の性能を強化することは費用対効果が高いとされています。

     

     

     

    窓の断熱性能を示す指標として「U値(熱貫流率)」があります。この数値は、熱の伝わりやすさを表し、数値が低いほど熱を通しにくいことを意味します。例えば、U値0.45の壁と比べると、昔ながらのアルミサッシと単板ガラスの窓はU値が6.51と、非常に熱を通しやすい構造になっています。これは、壁の厚みに換算するとわずか0.2mm、シャーペンの芯の半分以下しかないのと同じくらい、断熱性能が低いことを示しています。

    したがって、窓の性能を向上させることは、夏の暑さ対策に非常に有効です。

     

     

     

    夏対策には「遮熱ガラス」を選びましょう

    現在の窓ガラス選びでは、「Low-E(ロウイー)ガラス」が一般的です。これは、ガラス表面に特殊な金属膜(低放射膜)をコーティングした高性能な複層ガラスで、目に見えない赤外線(熱エネルギー)の反射率を高め、室内外の熱移動を抑える働きがあります。

     

    Low-Eガラスには、「断熱タイプ」と「遮熱タイプ」の2種類があることに注意が必要です。

    断熱タイプ:太陽の光を室内に取り込み、室内を暖めやすくするガラスです。冬の暖房費を抑えることができ、省エネに貢献します。

    遮熱タイプ:強い日差しを跳ね返すことを目的としたガラスです。夏の冷房効率を高めることができます。

     

    金属膜にはわずかに色が付いているものもありますが、最近ではクリア色など、多様な選択肢が用意されています。
    夏に強い家を目指すなら、特に日差しの強い南向きの窓や、西日対策として、遮熱ガラスを配置することをおすすめします。

     

     

     

    見過ごせない「壁内結露」と「カビ対策」

    高気密・高断熱化が進む現代の住宅において、新たな問題として「壁内結露(へきないけつろ)」が注目され始めています。冬に窓に水滴が付く結露はよく知られていますが、実は夏の冷房中にも、見えない壁の中で結露が発生し、健康被害や住宅の性能低下を引き起こす可能性があるのです。

    夏場にエアコンを使っていると、「なんとなくカビ臭いな…」と感じたことはありませんか?これは、エアコン内部で結露が起き、カビが繁殖しているサインです。室内を冷やす過程で空気中の水蒸気が冷たい部分に触れて水滴となり、乾燥しないまま残ることでカビが発生します。

    これと同じ現象が、家の「壁の中」でも起きているのです。

     

     

    見えない場所で湿気がたまり続けると、カビやダニの繁殖を招くだけでなく、住まいの骨格となる柱や断熱材を腐食させ、耐久性にも悪影響を及ぼす可能性があります。しかも、壁の中の出来事なので、住んでいる方が気づきにくく、発見が遅れることが多いのが厄介な点です。

     

    快適な室温を保とうと冷房を使用するほど、室内外の温度差は広がり、壁の中で水滴が発生しやすくなるのは避けられないことと言えます。こうした壁内結露のリスクを根本から解消するには、「断熱性」や「気密性」だけでなく、「湿気のコントロール」まで含めた総合的な住宅性能の向上が不可欠です。ここで注目したいのが、「スーパーウォール(SW)工法」です。

     

     

    スーパーウォール(SW)工法

    SW工法は、以下のような特長で夏の壁内結露を防ぎ、健康的な住まいを実現します。

     

    • 高断熱・高気密なパネル構造により、外気の湿気を壁内に侵入させません。
    • 室内外の温度差による結露を防ぐための、計画的な換気と断熱層の設計がされています。
    • 壁内部に使用される断熱材には、水分を通しにくい素材(硬質ウレタンフォーム)が採用されています。
    • 壁の内部まで計算し尽くされた構造で、カビやダニの発生源を作らない工夫がされています。

     

    SW工法を選ぶことで、夏の冷房時に発生しやすい壁内結露を未然に防ぎ、カビのない清潔で健康的な暮らしを手に入れることができるでしょう。

    「健康な暮らし」は「見えない安心」から生まれます。カビはアレルギーや喘息、呼吸器疾患の原因にもなりえます。特にお子様や高齢者の方がいらっしゃるご家庭では、住環境の“見えない部分”への配慮が非常に重要です。

     

     

    今、多くの住宅が高気密・高断熱を謳っていますが、本当に結露や湿気に配慮されているのかという視点が欠かせません。単に「高断熱」なだけでは、かえって湿気がこもり、カビのリスクを高めてしまうこともあるのです。

    壁内の構造から徹底的に湿気対策が施されたSW工法の住まいが、これからの日本の夏を健康的に乗り越えるためにおススメです。
    ぜひ、夏に強い家を考えてみましょう。

  • 2025年6月17日

    吹き抜け・スキップフロアの家で快適に暮らすには?高断熱・高耐震で叶える理想の間取り

    吹田市、摂津市、北摂エリアで耐震等級3+制振工法を採用した新築注文住宅をご提案しているオギ建設スタッフです。

    吹き抜けやスキップフロアの家って素敵だけど、「冬は寒くないかな?」「地震のとき大丈夫かな?」と心配になりますよね。
    先日打ち合わせのときにもお客様の実家がまさに「吹き抜けのあるリビング」だそうで、吹き抜けのせいで、リビングが寒いと実家の愚痴ををお聞きしました。

    しかし、開放感たっぷりの吹き抜けリビングやスキップフロア(中二階)のあるデザインに憧れる方も多いでしょう。吹き抜けは上下階がゆるやかにつながることで空間が広く明るくなり、家族の存在を近くに感じられる魅力があります

     

    スキップフロアも、ちょっとした遊び場やスタディコーナーとして使えて、家族と程よく繋がりながらもプライベート感を演出できる人気の間取りです。そんなデザイン性の高いお家はワクワクしますよね。

     

     

     

     

     

    吹き抜け・スキップフロアでの断熱性・気密性の不足で起きること

    吹き抜けとスキップフロアを組み合わせた開放的なリビングの実例です。天井が高く、2階の大きな窓から明るい光が降りそそぐため、家の隅々まで自然光が届きます。家族が別々のフロアにいてもお互いの気配を感じられ、コミュニケーションがとりやすいのも魅力です

    ただ、こうした間取りを十分に楽しむには、住宅の基本性能がしっかりしていることが欠かせません。 吹き抜けやスキップフロアのある家でよく聞かれる心配事の一つが「冬の寒さ」です。空間が広い分だけ暖房の効きが悪く、暖かい空気が上に溜まって1階がなかなか暖まらない…といった声も実際にあります。

    これは断熱性だけでなく気密性も関係しています。
    少し専門的になってしまいますが、えんとつ効果というものが関係しています。

    気密性が不足している場合、暖かい空気が上昇し、抜けていきます。
    その空気の流れで足元から冷たい外気を引き込んでしまう現象です。

     

    引用元:ウィキペディア :えんとつ効果

    https://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%85%99%E7%AA%81%E5%8A%B9%E6%9E%9C

     

    断熱性や気密性が足りない家では、吹抜けやスキップフロア全体でえんとつ効果が起きている
    ため、足元には冷たい空気が流れてしまいます。

    逆に言うと断熱性や気密性が十分であれば床暖房も不要になります。

     

     

    吹き抜け・スキップフロアでの耐震性の不足で起きること

    もう一つ見逃せないのが耐震性への不安です。吹き抜け部分は本来あるはずの天井や床が抜けているため、床(水平構面)やその周囲に柱や耐力壁を設置できず構造上不利になる場合があります。

    事実、「家の中に壁や柱が少ない吹き抜けの住宅は耐震性が下がる可能性があります」という指摘もあります。デザインを優先するあまり地震に弱い家になってしまっては、本末転倒ですよね。

    そこでオギ建設ではお家全体をスーパーウォール工法(SW工法)で外皮をモノコック構造(※後で説明)で形成しそもそも強い家をつくり、その上で吹抜けやスキップフロアにおいては不足しがちな床(水平構面)やその周囲の柱や耐力壁を補強することでより地震に強い家にし、吹き抜け・スキップフロアがあっても耐震等級3を確保しています。

     

     

     

     

    高い性能が間取りの自由度を高める

    簡単に言えば、一般的な新築住宅よりワンランクもツーランクも上の断熱性能ということですね。 断熱性能を高めた住まいでは、吹き抜け空間でも暖房の効きが格段に良くなります。冬でも日差しの暖かさと相まってリビング全体がぽかぽかと暖かくなり、家中どこにいても快適です。夏も外壁や屋根で熱を遮断するので涼しさが持続し、高い天井からシーリングファンで空気を回せば家中が均一な涼しさに保たれます。さらにオギ建設の家は気密性能(きみつせいのう)も抜群です。隙間を表す指標であるC値で見ると、一般的な住宅が約2.0㎠/㎡なのに対し、オギ建設のSW工法の家は0.5㎠/㎡以下と約4分の1しかありません

    家に隙間がほとんどないということは、せっかく暖めた空気が外に逃げにくいということ。高断熱・高気密住宅なら、大空間でも効率よく冷暖房が効いて快適さをキープできるのです。

     

     

     

     

     

    モノコック構造+制振で地震にも強い家

    もう一つのポイントは構造の強さです。スキップフロアや吹き抜けのある家でも安心して暮らすために、耐震等級や構造計算もしっかりチェックしましょう。オギ建設では耐震等級3(最高等級)+制振工法を標準採用し、構造面の安全性を最大限高めています。

    耐震等級3とは、消防署や警察署などと同じレベルの耐震性能で、数百年に一度クラスの大地震が来ても倒壊しない強さを持つ住宅ということです。実際、オギ建設の家づくりでは**全棟で許容応力度計算(構造計算)**を実施し、震度6強~7クラスの地震でも倒壊しないよう設計されています。

    では、壁や柱が少ない大空間でもなぜそんな高い耐震性を実現できるのでしょうか?ポイントはSW工法の「モノコック構造」にあります。モノコック構造とは、柱や梁だけでなく壁・床など建物の面全体で力を受け止める箱型の構造です。オギ建設のSW工法では、柱と柱の間に入れるSWパネル自体が非常に高い強度を持つ耐力壁になっています。その強さは壁倍率4.3倍と認定されており、一般的な筋交い壁(壁倍率およそ2.0倍)の約2倍以上の耐力があります。

    簡単に言えば、家の外周部をぐるりと強力なパネルの壁で囲んで一体化することで、地震の揺れにびくともしない堅牢な箱を作り上げているイメージです。こうしたモノコック構造の家なら、吹き抜けや大開口を設けても外周部で耐震性を確保できるため、間取りの自由度を高く保つことができるのです。

     

     

     

    +制振工法で地震で傷つきにくい家へ

    さらにオギ建設の家は制振性能にも優れています。耐震等級3相当のしっかりした構造にプラスして、地震エネルギーを吸収する「制振テープ」と呼ばれる特殊な粘弾性体を標準施工しています。壁の中に組み込まれた制振テープが地震時の揺れを最大で半分程度まで低減してくれるので、建物自体の被害も最小限に抑えることができます。
    余震が続くような場合でも揺れが収まりやすくなるため、より安心ですよね。

     

     

     

     

     

     

     

    デザインにこだわりたい家族こそ、性能を大事にしてほしい

     

    デザインと性能はどちらもお家づくりで妥協したくない大切な要素です。吹き抜けやスキップフロアのあるおしゃれな間取りも、高断熱・高耐震の性能がしっかり備わっていれば、寒さや地震への不安なく思い切り楽しむことができます。実際にオギ建設では断熱等級6(希望に応じて等級7)・耐震等級3+制振という最高クラスの性能を標準とし、デザイン性と快適性・安心感を両立した家づくりを提案しています。

    憧れの吹き抜けリビングもスキップフロアも、ぜひ高性能な住まいでストレスなく実現してくださいね。

     

  • 2025年6月6日

    新ZEHへの変わる! 設備要件つきそう!? 現行ZEHが最低基準になる。

    吹田市、摂津市、北摂エリアで耐震等級3+制振工法を採用した新築注文住宅をご提案しているオギ建設スタッフです。

    ZEH水準を引き上げる検討が国土交通省をはじめ検討会で始まっているそうです。

    現行のZEH基準
    ①高い断熱等性能
    ②再エネを除いた一次エネルギー消費量を現行省エネ基準から20%以上削減
    ③再生可能エネルギーにより年間一次エネルギー収支がゼロ(100%以上削減)

     

    なぜ現行ZEHから新ZEHに移行するのか?
    どう言うことが検討されているのか?

    今回はZEH水準引き上げについて深堀していこうと思います。

     

     

    2030年4月 現行ZEH水準を新築住宅の最低基準に

    国土交通省が運営する「家選びが変わります(特設サイト)」
    https://www.mlit.go.jp/shoene-jutaku/

    上記サイトで「これからの基準」ととして公表されています。

     

    エネルギー基本計画等(2021年10月22日閣議決定)において、2030年度以降新築される住宅は、ZEH水準の省エネ性能が確保されることを目指すとされ、今後、省エネ基準の段階的な引き上げが予定されています。

     

     

    新築住宅における断熱等性能等級の分布状況

    実際、上記の見直しを実現できるのか?
    という疑問に、一般社団法人 住宅性能評価・表示協会も分析しています。

     

     

    3つ並ぶグラフのうち、左のグラフが住宅のグラフになります。
    等級5が現行のZEH水準になります。

    またオギ建設の標準仕様 等級6が27% オプション対応の等級7が2%になっているそうです。

    上記の表だけでは2030年4月 現行ZEH水準を新築住宅の最低基準に代わることが実行できそうか。
    判断つきませんが、

    2030年4月 現行ZEH水準を新築住宅の最低基準になることに対して、多くの方が準備していることがわかります。

     

     

     

    現行ZEHから新ZEHへ

    現行のZEH基準
    ①高い断熱等性能
    ②再エネを除いた一次エネルギー消費量を現行省エネ基準から20%以上削減
    ③再生可能エネルギーにより年間一次エネルギー収支がゼロ(100%以上削減)

    検討されている内容
    ①2030年4月以降の最低基準が「高い断熱等性能」ではおかしいよね。
    ②「現行省エネ基準から20%以上削減」って2030年4月以降はこの現行が旧基準になるからおかしいよね。

    と言うような検討がなされています。

     

    そして、ついに具体的な案がでてきました。

    経済産業省は5月12日、「第48回総合資源エネルギー調査会 省エネルギー・新エネルギー分科会 省エネルギー小委員会」において、そのような現行ZEHが最低基準になる流れから新ZEHへの移行が検討されています。

     

    新ZEH(案) 定義では1次エネルギー消費35%削減に高度エネマネなど設備要件になるようです。

     

     

     

    変わっても安心して暮らせる住宅へ

    家の寿命は長い。その中でこのような制度は大きく変わっていきます。
    それでも住宅性能に安心して暮らせることがもっとも重要なことです。

    オギ建設では現行だけでなく、未来を見据えた家づくりを通して
    将来の安心を提供したいと考えています。

    断熱等級6以上+耐震等級3+制振工法で今と未来の今も誇れる家を建てましょう。

     

    北摂、吹田市、摂津市でお家づくりを考えている方はぜひオギ建設もご検討いただけましたら幸いです。

  • 2025年5月30日

    【深掘り解説】オギ建設が標準採用するSW(スーパーウォール)工法 ― 知られざる9の魅力

    吹田市、摂津市、北摂エリアで耐震等級3+制振工法を採用した新築注文住宅をご提案しているオギ建設スタッフです。

    今回は、私たちの会社が標準仕様にしている「SW(スーパーウォール)工法」についてお話したいと思います。

    普段は、断熱等級6以上や等級7対応とか耐震などホームページに載っていること以外、ちょっとだけマニアックというか、あまり知られてない部分をまとめてみたいと思います。

    もしよかったら最後まで読んでみてくださいね。

     

     

     

    実は断熱だけじゃない!気密もすごいんです

     

     

    SW工法は「断熱性能が高い!」ってよく言われます。
    でも実は「気密性能」(きみつせいのう)もとっても高いんです。

    C値(シーチ)っていう数値があるんですけど、これは家の隙間の大きさを表していて、
    普通の家は2.0cm²/m²ぐらい、SW工法だと0.5cm²/m²以下なんです。

     

    これって北海道の高性能住宅の基準も超えてるんです。

    気密が高いと:
    ✅ エアコンの効きがよくなって、光熱費が節約できる
    ✅ 壁の中に結露が起きにくくなって、家が長持ちする
    ✅ 外からの花粉やPM2.5が入りにくくなる

    …と、いいことがたくさんあります!

     

     

    耐震はモノコック構造だけじゃないんです

     

    モノコック構造っていうのは、面で力を受け止める強い構造なんですけど、
    SWパネル自体が壁倍率4.3倍の耐力壁として認定されているんです。

    ちなみに、普通の筋交いは2.0倍ぐらいです。

    しかも、設計のときに全部の家で「構造計算(許容応力度計算)」っていうのをちゃんとやっていて、
    震度6強から7クラスの地震でも倒壊しないように設計されてるんです。

    ただ「強いですよ」じゃなくて、きちんと数字や計算に基づいてるところが、おススメです。

     

     

     

    実際の測定と保証があります

     

    SW工法の家は、完成したら実際に気密測定を行って、結果をお施主様にちゃんとお伝えします。

    これって、カタログとか資料の中の数字じゃなくて、
    「実際に建てた家の性能」を保証しているってことなんです。

    さらに、35年間の無結露保証が付きます。

    結露って目に見えない場所で起こるので、保証があるととっても心強いと思います。

     

     

     

    ZEH以上の性能が標準です

     

    最近は「ZEH(ゼッチ)」ってよく聞きますよね。

    SW工法の家は、実はZEH基準をクリアする性能が標準仕様なんです。

    断熱・気密・換気の性能が高いから、必要な太陽光パネルの量が少なくて済むことが多いです。

    つまり、初期費用を抑えつつZEHが目指せる、っていうことです。

     

     

     

    長い目で見るとコスパがいいんです

     

    最初の建築費は少し高めに見えるかもしれません。
    でも、長い目で見るとメリットがいっぱいあるんです。

    ✅ 光熱費が年間30〜50%減ることもある
    ✅ 換気設備の汚れや詰まりが少なくてメンテナンスしやすい
    ✅ 家そのものが長持ちするから、大規模な修繕費が減る

    最近は光熱費もどんどん上がっているので、
    高性能住宅の価値ってすごく大きいと思います。

     

     

     

    SWパネルの湿気対策がすごい

     

    SWパネルの中は硬質ウレタンフォームという素材が使われていて、
    実はほとんど湿気を通さない(透湿性0.1以下 perm)んです。

     

    ✅ 外の湿気が入らない
    ✅ 部屋の中の湿気も壁の中に入らない

    普通の工法だと、防湿シートの施工がちゃんとできているかに性能が左右されますが、
    SW工法は材料そのものが湿気を防ぐので、施工ミスの心配が少ないんです。

    こういう部分、あんまり知られてないけど、すごく大事なことなんです。

     

     

     

    換気フィルターの掃除がラクなんです

    第一種換気って聞くと、「高性能だけど掃除が大変そう」って思う人が多いかもしれません。

    でもオギ建設の標準仕様は:
    ✅ 抗菌・防カビ素材のダクト
    ✅ 吸気・排気のフィルターが外から簡単に外せる
    ✅ 熱交換素子も自分で掃除や交換ができる

    海外製の換気システムだと業者さんを呼ばないとダメな場合も多いので、
    この手軽さはけっこうありがたいです。

     

     

    実は静かなんです

    SWパネルの断熱材は、高密度ウレタンフォームで約40dBの遮音性能があります。

    さらに高気密なので、すき間風の音や外の小さな騒音が入りにくいです。

    音に敏感な人やテレワークが多いご家庭には、
    この静けさは思った以上に大きなメリットになると思います。

     

     

    パネル精度で工事が早い

    SWパネルは工場で作られるので、
    ✅ 寸法がぴったり
    ✅ 現場での加工が少ない
    ✅ 壁をまっすぐきれいに立てられる

    その分、現場での作業が早く進み、雨養生などのリスクが減ります。

    こういう裏側の話って、普段あんまり話題にならないけど、
    現場での品質や工期に関わるとても大事な部分です。

     

     

     

    まとめ

    SW工法の魅力は、断熱や耐震だけじゃありません。
    見えない部分の素材や工夫、施工の質、メンテナンス性まで、
    たくさんのこだわりが詰まっています。

    こういう話を知ってもらえると、
    「高性能住宅ってすごいんだな」って感じていただけるんじゃないかなと思います。

    もし興味があったら、ぜひスタッフに気軽に声をかけてくださいね!

  • 2025年5月23日

    参加するだけで家づくりがグッと成功へ進む|お家づくり勉強会のご案内

    吹田市、摂津市、北摂エリアで耐震等級3+制振工法を採用した新築注文住宅をご提案しているオギ建設スタッフです。

    これから家を建てようと思っても、「何から始めていいか分からない」と感じていませんか?

    家づくりは、一生に一度の大きな買い物です。だからこそ、「勉強してから始める」ことが、理想の住まいを実現する第一歩になります。今回の【お家づくり勉強会】では、以下のような4つのテーマから気になるものを選んで、分かりやすくお話しします。

     

     

    勉強会で学べる4つのテーマ

     

    家を建てることは、多くの人にとって一生に一度の大きな決断です。
    理想の家をつくりたいという想いがあっても、「資金のことがよくわからない」「土地の選び方に自信がない」「デザインに迷ってしまう」など、不安や疑問が尽きないのも事実。

    そんな方にこそ、ぜひご参加いただきたいのが、オギ建設の「お家づくり勉強会」です。この勉強会では、家づくりにおいて押さえておきたい4つのテーマから、お好きな2つを選んで深く学んでいただけます。

     

    住宅資金とローンの基本

    ・補助金・税制優遇までわかりやすく解説!
    ・つなぎ融資や短期団信の考え方もクリアに

     

    土地・環境の選び方

    ・「土地優先」?それとも「家優先」?
    ・地盤や将来性など、後悔しない土地選びのコツ

     

    デザイン・間取りの考え方

    ・住みにくいオシャレじゃ意味がない!
    ・暮らし方から考えるプランニングとは?

     

    住宅性能・工法について

    ・見えない部分が「家の快適さと寿命」を決める
    ・地震に強く、断熱・気密がしっかりしたSW工法の秘密

     

     

    勉強会に参加である良い効果

     

     

    まずは参加することで、補助金や税制優遇など、家づくりに関わる「お金の制度」をしっかり理解できるようになることです。たとえば、現在は住宅性能や長期優良住宅制度などで補助金額が何十万円、場合によっては百万円以上の差が起きてしまいます。

    勉強会では、こうした制度の基本から申請のタイミングまで、わかりやすく解説します。また皆様がどうしているか?などの情報を公開します。

    また、「土地の選び方が分からない」という悩みも、参加後にはすっきり解消されるはずです。価格や立地だけで判断しがちな土地選びですが、本当に重要なのは“家族が心地よく暮らせるかどうか”。プロの視点で、地盤や用途地域、将来性まで含めて「土地を見る目」を養うことができます。

    さらに、実は大きな差が出るのが「家の性能」です。断熱性・気密性・耐震性など、図面だけでは見えない部分にこそ、住みやすさやメンテナンス性、そして光熱費まで影響してきます。勉強会では、そういった見えない“家の中身”を、実際のデータや構造パネルの解説を交えながら、かみ砕いてご紹介しています。

    もちろん、当日は質問も大歓迎です。「ちょっと聞きにくいな」と思うようなことでも、安心してご相談いただける雰囲気づくりを心がけています。勉強会終了後には、個別でのご相談時間も設けていますので、ご希望の方にはより具体的なお話にも対応しています。

     

     

     

     

     

  • 2025年5月15日

    正解と思い込みやすい間取りの定番だけど、「実は合わないことも多い」事例を5つ

    吹田市、摂津市、北摂エリアで耐震等級3+制振工法を採用した新築注文住宅をご提案しているオギ建設スタッフです。注文住宅では「これが正解」とされる間取りの定番がありますが、実はすべての家族に合うわけではありません。暮らし方や価値観によっては、快適どころか不便になることも。今回は、よくある思い込みの間取りと、それぞれに合う・合わないケース、最適な考え方をご紹介します。

    お家づくりは「どう暮らしたいのか?」と家族構成やライフスタイルなど家族ごとバラバラ。だからこそ、定番は定番として総デザイン(So Design!)することが重要とオギ建設は考えています。

    注文住宅で間取り迷子になりそうと不安な方に読んでいただけると幸いです。

     

     

    1. 「リビング階段が家族のコミュニケーションに良い」は誰にでも当てはまる?

    リビング階段があると自然に家族が顔を合わせる、というのは魅力的な考え方ですが、すべての家庭にフィットするとは限りません。
    大切なのは「リビングを通る=会話が増える」という単純な図式ではなく、家族の生活時間や性格に合わせた設計かどうかを見極めることです。

    リビング階段が合うのは、家族全員の生活リズムが似ていて、生活音にあまり敏感でない家庭です。
    一方、早寝早起きの生活や、静かな環境を求める家族には、上下階の音の伝わりやすさや冷暖房効率の低下がストレスに感じられるかもしれません。

    ぜひ、起床時間や就寝時間だけでも良いので、家族のリズムがリビング階段に合っているか?再確認をしてください。

     

     

    2. 「広いLDKが快適」は本当に家族に合っているか?

    広いLDKは一見、理想の空間のように感じられますが、実際には「広さ」そのものよりも空間の使い方や収納とのバランスのほうが暮らしやすさに直結します。
    家族で一緒に過ごす時間が多い家族には広いLDKが心地よく機能するでしょう。

    ただし、それぞれが自室で過ごすことが多い家族構成では、広すぎるLDKが持て余し気味になることもあります。空間を無理に広げるのではなく、「居心地のよい適度な広さ」に整えるという視点が求められます。

    リビングに大きめの収納を備えるなどリビングに機能性をより持たせるのもいいですよね。

     

     

     

     


    3. 「将来のために子ども部屋は2つ」が本当に必要?

     

    子どもが2人いるから2部屋必要、というのは定番の考え方ですが、実際の生活ではそれが最善とは限りません。
    よく聞かれる話かもしれませんが、思っている以上に子ども部屋は使用期間が短いです。

    子どもが小さいうちは一緒に寝たがることも多く、すぐに個室を2つに分けるよりも、柔軟に仕切れる設計にしておくほうが、空間の活用に幅が出ます。

    兄弟の性格が大きく違い、それぞれに静かな環境が必要であれば個室を設ける価値はありますが、そうでない場合やスペースに限りがある場合は、当初は1部屋で共有し、必要に応じて分ける方法が合理的です。
    また、将来的に使わなくなった部屋が無駄になるリスクを考えると、将来的には書斎、趣味の部屋、収納部屋などにも使用できる汎用性のある設計にしておくことが、長い目で見た暮らしやすさにつながります。

     

     

     


    4. 「夫婦は同じ寝室・寝具で寝るのが普通」…は、本当?


    https://uchi.tokyo-gas.co.jp/topics/5423

    東京ガス都市生活研究所さんの記事によると
    夫婦別室で寝ている割合は経過とともに減っていくことがわかります。

    若いご夫婦にとって一緒に寝るのが当たり前、という価値観は根強いですが、現代の多様なライフスタイルを考えると、お互いの生活リズムや体調を尊重した寝室設計の自由度も重要です。

    たとえば、夜勤や早朝勤務がある家庭、あるいはいびきや寝返りで睡眠が妨げられる場合など、無理に一緒の部屋で眠ることが、かえって心身の負担になることもあります。
    趣味や仕事の時間を大切にしたい夫婦にとっては、適度な距離感があることで気持ちよく過ごせるケースも多いのです。
    もちろん、同じ空間で過ごすことに安心感を覚える方々もおられますので、大切なのは「一緒に寝る/別々に寝る」の選択肢を持てる間取りにすることです。

     

     

    5.「ファミリークローゼットは1ヶ所集中」が正解?

    家族の持ち物を1ヶ所にまとめるファミリークローゼットは人気ですが、使うタイミングや動線を考慮しないと、かえって非効率になる場合があります。
    とくに朝の支度が重なる家庭では、同時に複数人が使うことで混雑し、動きにくくなることも。

    また、2階に個室があって1階にクローゼットを設ける場合など、日常的な上り下りが大きな負担になることもあるでしょう。
    洗濯・収納・着替えがスムーズに流れるような配置であれば便利ですが、それぞれの部屋に最低限の収納を設けつつ、共用の収納も柔軟に活用できるようにすると、暮らしの快適度が一段と上がります。

     

    収納は適材適所に! また収納率を考えながら配置することも重要です。

     

     

    住まいづくりには“正解”があるようでいて、実はご家族ごとにまったく異なる答えがあります。人気の間取りや定番のスタイルも、暮らし方や家族構成によっては逆にストレスの原因になることも。だからこそ大切なのは、「何が流行っているか」よりも、「自分たちはどう暮らしたいのか」を軸に間取りを考えることです。

    私たちは吹田市の工務店として、お客様一人ひとりの暮らしに寄り添いながら家づくりをお手伝いしています。
    迷ったときは、ぜひお気軽にご相談ください。あなたにとって“ちょうどいい”で最適な住まいを、一緒に見つけていきましょう。

     

     

     

  • 2025年5月8日

    家を手放すということ 〜大切に育んだ家との別れに寄り添って〜

    吹田市、摂津市、北摂エリアで耐震等級3+制振工法を採用した新築注文住宅をご提案しているオギ建設スタッフです。

    今回は、お家の売却をお手伝いさせていただいた、とても心に残る出来事についてお話しします。

    私たちは工務店として家を建てる仕事をしていますが、不動産免許も取得しており、地元に根ざしたスタンスを大切にしながら、地域の不動産のご相談も承っております。

     

    今回ご相談いただいたのは、昭和50年代に大阪市内から吹田へと移り住まれたご夫婦。
    新婚当初に購入されたそのお家は、子育てをし、夫婦で暮らしを育んできた、まさに“家族の歴史”そのものでした。

    思い出がぎっしり詰まったその家を、子どもたちと幾度もご相談を重ねた末に手放す決断をされたと伺いました。

    「お引越しの後には、冷蔵庫の後ろなど、普段手の届かない場所を最後にきれいにしておきたい」とお話しくださいました。

    お引越し後はきっとお疲れもあるだろうに、「お掃除は無理なさらずに」と声をかけた瞬間、私は気づいたのです。

     

     

    ――奥様は、“きれいにしてお別れがしたい”のだと。
    少し先に訪れるお家との別れ。

    「大切に、大切にしてきた家」
    「たくさんの想い出が詰まった家」

    このお家がどれほど愛されてきたのか、その空気から伝わってくるようでした。

     

    こんな話を知り合いの不動産営業にしたら、もしかしたら笑われるかもしれません。
    でも私たちは、こうした“幸せの器”のようなお家に関わる仕事をしているのだと、改めて感じました。

    家を建てる時も、手放す時も。
    そこには必ず、家族の想いや物語があります。
    私たちの仕事は、その一つひとつに寄り添うこと。
    お家を通して一生のお付き合いを続けること。

    この日、心の中でそっと仕事への想いを巻き直した、そんな一日でした。

     

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