吹田市 摂津市 北摂で注文住宅を建てるならオギ建設のスタッフです。
前回投稿で
・いつまでも美しく暮らす住まいのルール|水越美枝子(著)
・美しく暮らす住まいの条件 ~間取り・動線・サイズを考える~|水越美枝子(著)
を紹介しました。
本当に素敵な本です。
みなさまもぜひ!
そんな前回のブログを書いている途中で気になってしまったのですが、
断熱性や耐震性のように数値化できない美しく暮らす住まいのルールは進んでいるのだろうか。
少し調べてみました。
もちろん、オギ建設で提供しているお家はSo Design!な住まいとして、とことん住まいと暮らしを考え抜いたお家で、注文住宅では住まいのルールは進んでいると言えそうですが、住まい全体ならどうなんだろうか。
本のなかでも紹介されていたのですが、
「片づけられないのは間取りのせいで、お施主様が原因ではない。」
と水越さんがお施主様を安心させた場面がでてきます。
まさにその通り!
住まい全体はいまだ悩まされる家があるのでしょう。
団地の間取り UR賃貸住宅
テレビでもCMをしているUR賃貸住宅
前身は昭和30年に設立された日本住宅公団、いわゆる公団
吹田にも近年建て替えられた「千里山団地」など、多くのかたに古くから身近なものだと思います。
「千里山団地」はURの中でも初期の団地だったそうです。
白黒写真で見ると時代を感じますね💦
ほんと今はきれいになりましたね。
昭和30年代 公営住宅の標準プラン 51C型
お風呂がないなど気になるところだらけですが、当時は住宅不足。
住宅不足が叫ばれる中、数をつくらなければいけなかった都市開発公団は「炊事と食事を重ね、この重ね合わせを考えた中で、北側の一部屋だけははっきりと仕切った」と機能の重複によって最小での機能性を持たせることに苦心していたことがわかります。
しかし、家具の配置によって複雑な動線になってしまい、暮らしにくいことが想像できますよね。
家具と荷物のすき間を縫うように暮らしていたのでしょうね。
昭和40年後半~50年代前半 間取り
現在もURから賃貸を受け付けている枚方男山団地の間取りでもっとも大きいサイズが48.71㎡
住戸専有面積48.71㎡<type 3DK>
平均的なサイズだと住戸専有面積43.33㎡ <type 2DK>
昭和30年代の51C型とよく似ていますよね。
リフォームされ、当時と間取りが一部違うところもありそうです。
そもそも小さいスペースに機能を重複させている点がかなりあります。
玄関は言ってすぐに洗面所(脱衣所)があり、玄関に靴箱を置くスペースが用意されていますが、その横で脱衣する生活になりそうです。
やはり生活動線にぶつかるところも多そうです。
昭和50年代後半~昭和60年代 間取り
住戸専有面積 70㎡<3LDK>
この頃になると当初の住宅不足の問題も解消され、お部屋も大きくなってきました。
築20年~30年の賃貸マンション・アパートとも間取りが似ていますよね。
洋室1には収納はないので、今でいうユーティリティでしょうか。
人によっては洋室1をウォークインクローゼット的(納戸)に利用する方もいそうですね。
致命的にキッチン周辺の収納が足りていないように見えますし、
またリビングにも荷物を隠す場所はありません。
一番落ち着くはずのLDKに荷物があふれるのは想像に難しくありませんよね。
https://www.ur-net.go.jp/chintai/kansai/kyoto/80_3280_room.html?JKSS=000000608
美しく暮らす住まいのルールは片づけ上手な家
公団の間取りは家族で暮らすには少し小さいことが多いように思います。
単身やご夫婦だけの世帯が多くなり、最近は高齢化も進んでいるのもわかるように思います。
賃貸でお家を探すときに収納まで、考えないことが多いと思います。
駅からの距離や家賃など、一生そこに住むわけではないのでその時はそれでよかったのかもしれませんが、新築を買うときはそんなわけにいかないですよね。
新築を購入された半分の方が収納で後悔しているデータもあるそうです。
片づけにストレスを感じない暮らし、つまり水越さんがおっしゃる美しく暮らす住まいは、収納が大事なようです。
もちろん動線も。
今の荷物の量を把握して、
今後増える可能性があるのであれば、収納をもっと増やすのか。
着れなくなったスーツを処分するのかなど荷物を増えないようにするのか。
荷物の量を把握して、お家づくりしましょうね。
オギ建設ならとことんお付き合いしますから